2019年9月9日月曜日

生物社会学の試み

人間の集団からなる社会とは、何でしょう。それは、肉体という目に見える生物的要素と、言語や思考や規則など目に見えない経済文化的要素から成り立つと仮定します。

社会=生物的要素+α(目に見えない要素)

似たような構図があります。それは、生物は、物質でありながら、それ以上です。つまり、
生物=物質+β 

生物を考察するために、物質の科学、物理学を取り入れたものが、分子生物学ですが、それは、生物学と物理学の両方にまたがる物理生物学です。

同じように、社会を考察するため、生物学を取り入れた、生物社会学というものは可能でしょうか。それは、生物学と社会学の両方にまたがる学問です。

分子生物学とは、生物を物理の手法で考察する学問といえます。その意味で、分子生物学は、生物物理学です。この手法のおかげで、生物学は、物理学という、より法則的、より実験可能な、科学の力を取り入れることができ、成功しました。

この手法を、私は社会に適用してみようと思います。つまり、「社会」とは何かを、生物学の手法で考察しようと思います。このことにより、生物学という、自然科学の客観性、法則性を、取り入れることで、社会をより客観的、法則的に考察できるかもしれません。

生物集団を研究する社会生物学という学問は存在するようですが、私が、いま試みようとしているのは、それとは発想が別なので、名前も、生物社会学としました。これから、どれほどの長さになるか、分かりませんが、生物社会学の可能性を考えたいと思います。それは、社会とは何か、ということは、人間とは何か、という問題でもあります。


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