2019年9月15日日曜日

社会という疑似生物体

社会を生物に例える考えは、ことさら目新しいものではありません。それらは、社会有機体説として、古くは、プラトンからヘーゲルなど、あるいは、ファシズムの全体主義も、類似の考えにたっています。それらと、私の社会生物学の違いを明確に、しておきます。

社会有機体説において、生物はあくまでも比喩にすぎません。私の場合は、そうではありません。

生物であるヒトは、人間になる過程で、生物的要素を、別の社会的要素で置き換えることで、人間という生物の否定形を獲得してきました。それは、社会的結合です。だから社会的結合には、生物的要素が潜んでいるはずです。社会とは、人間という半生物の存在形態であり、社会は、その意味で、半分生物なのです。社会は疑似生物体なのです。そうした社会を、生物学的に考察するのが、社会生物学です。

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