どのような未開の集団でも、口伝により、年よりが、若者に、しきたりや、儀式の仕方であるとか、過去の伝承とか、病や災害の教訓とか、様々なことを、代々伝えるでしょう。それによって、社会の規則や風習は、受け継がれ発展します。
ここには、日々の生活(自己同一性)、およびそれの繰り返しによる、緩慢な発展(歴史)があります。人間の集合体が、個々の人間を超越した、連続性を持ち、歴史を持つ、それは、生命体と大変似ています。
この自己同一性と歴史の実体は、我々が社会と呼んでいる人間の結合体ではないでしょうか。そして、私が、社会は、疑似生命体であるというとき、その根拠は、社会が、この自己同一性と歴史をもっていることです。
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